Q1:設計料の中に現場監理とありますが、どのような業務内容なのでしょうか?
A1:監理について 施工者と建築主が工事請負契約を済ませた後に工事に着工する時点からこの監理業務が始まります。
・実施設計の図面の意図を施工者に伝える業務
週に一度程度の現場会議を開き、建築・電気・設備等の各施工担当者との打ち合わせをします。 図面上ではでてこなくとも原寸の現場作業では工事の取り合い上いろいろな納まり等の問題がでてきます。 それを検討し、必要であれば詳細図などの図面も書き、詳細を決めていきます。  
また施工者は実施図を基に実際にどのように施工するかの「施工図」を作成してきます。その図面や設備機器類の承認、仕上げ材料の見本等の検討や承認をしていきます。建物に使われる材料や色などはこの監理段階でコーディネート方針に合わせて実物や見本を見ながら最終決定します。また設計段階ではでてこなかったが現場を見て建築主の要望などがでてくることがありますのでそういったことも工程に合わせて整理しながら進めていきます。
・工事の確認と報告
各施工部を各工程において、設計図書及び請負契約に合致しているかを検査・確認します。是正等必要と思われる事項は指示し、建築主へ結果を報告します。ワークスでは監理報告書として一月ごとに文書で建築主へ報告しておりますが現場会議に建築主にもなるべく出席していただいて、一緒につくっていくような進め方をしています。
・工事監理業務完了手続き
中間検査、完了検査などの官公庁申請・検査の立会い。完成引渡しの立会い。監理業務完了の報告。簡単ではありますが、このようなことが監理の業務内容です。
Q2:施工業者さんはどのようにして選ぶのでしょうか?
A2.施工者の選定について
施工者を特命の一社にするか、競争の数社にするかはその都度違います。基本設計を進めると同時に建築主と話しあいながら、環境、予算、工法など条件から、どのような方法が適しているか決めてゆきます。方法によっては実施設計にも影響しますのでQ3.の答えを参考にしてください)はじめの段階である程度の方針は決めたいです。方針を決め実施設計が終了後、実際施工者への見積もり依頼と図面説明は建築主に代わりワークスの方で責任を持って致します。そして出て来た見積もりが予算に合うように内容を整理して、建築主との内容確認を済ませた後に契約をしていただくということになります。図面があればどこの施工者も同じレベルの工事ができるという訳ではありませんのでその辺りは慎重に施工者の紹介、見積もり内容の査定、選定や契約条件についての助言を致します。
Q3:低予算なのですが、それでも設計事務所に設計を依頼する事は可能でしょうか?
A3.工事費について
率直に言いますと問題ありません。設計者がはいっているからこそ、余分なコストを抑え、本当に必要な物を見極めていけるというメリットもあります。設計料をいただいて仕事をすすめておりますので、建てぬしさんが「設計料をはらってでも設計事務所に頼んでよかったな。得したな。」と思っていただけるように努力しております。予算は設計条件のひとつですので、どの条件でもそうですがその条件を活かしていい建物に近づける努力と設計を致します。また、「2.の施工者の選定」にも少し絡めていいますと、予算がある程度決まっているならばはじめから信頼できる施工者を決め、設計段階からコストを抑える施工方法を助言してもらいながら設計を進めるなどの方法あります。他の設計条件を伺って、整理すれば進め方も見えてきそうに思います。
Q4: 歯科医院の設計をお願いする場合、最低どのくらいの期間が必要でしょうか。
A4:私共が設計をお受けする場合、最低3ヶ月半〜4ヶ月の期間をいただいております。 (敷地が決定している場合)

業務内容としましては、
1 基本設計(1ヶ月半〜)   基本設計図
(平面、立面、断面、模型、イメージボード等)
敷地・法的な調査を行い、建てぬし様との打ち合わせを繰り返し、 敷地を活かし、建てぬし様の要望をしっかり取り入れた、プランを検討します。
基本設計は、歯科医院に限らず建築設計を進める上で、非常に大切な作業です。
基本設計の打ち合わせの間に、建てぬし様の好みや診療スタイル、経営方針など多くの事を聞き出し、イメージを共有する事が、いい建物をつくる大きなポイントとなります。  
2 実施設計(1ヶ月半〜)   実施設計図
    (設計図書一式)
大きな方針がでて、プランやイメージが決まったら、さらに詳しい図面の作成に入ります。
建物の骨格を決める構造設計や診療所の心臓となる 診療チェアの配管等の設備設計もこの段階で、詳しく検討します。         
設計図の中には、基本図面の他に、展開図(すべての壁面を表現したもの)、家具図(消毒準備や技工室のシンクや収納、受付カウンターのデザイン)も含みます。
実施設計の期間も、必要に応じて打ち合わせし、内容をつめていきます。
3 申請/施行者選定(1ヶ月)

実施設計図書をもとに、施工者の選定をします。
いいものを安く創るため、いくつかの施工者に合見積もりをとって、競争入札をするのが基本です。建てぬし様の要望がある場合などは、1社にしぼって値合をすることもあります。見積もり/値合が約1ヶ月かかります。
見積もりを施工者に依頼すると同時に、役所に建築の確認申請を提出します。申請の許可がおりるのにも1ヶ月弱かかります。

4 現場監理(5〜6ヶ月以上)

この3つの作業が終わると、いよいよ着工となります。 施行中も「現場監理者」として設計通りに施行が行われているかどうかをチェックします。また、設計中に不足していた打ち合わせ、具体的な材料や色の選定などを随時行っていきます。

最近の最短日程では6月の初め頃に依頼のお話を頂き、 4月開業予定です。 基本設計の期間で設計にかかる期間の差がでてきますが、 通常、2〜3ヶ月ほどプランやイメージを練るということが多いです。 歯科医院の建築は、私共の得意とする分野です。 これまでの施行写真、工程表や図面、模型をもとに、 いろいろと御紹介できることもあると思います。 これまで手掛けた診療所や現在進行中の現場に案内する事も出来ます。