江戸時代創建と言われる武家屋敷門と楠の巨木と大きな赤松と鳥居のあるお庭を
活かして、居心地のよい診療空間と落ち着いた住空間をつくることを心がけました．

武家屋敷門は佐賀市に寄贈されて、重要文化財として管理されています。

門をくぐると医院と住宅の共有のアプローチ空間があります．
１階が新しい歯科診療所、２階が２世帯の住居になります．

水ガ江の商店街の通りに面して、医師の祖父の代からの診療所です．
既存の建物に設えられていた御影石の銘版を新しい建物にはめ込みました．

池のある赤松の庭が駐車場を介して商店街の通りに開かれました。

赤松の庭を診療所と住宅から楽しめるように配慮しています。

待合の奥には小さなキッズコーナーがあります。

待合から、予防診療室の前を通って診療室に入ります。
受付の左側には特別診療室（手術室）への動線があります。

明るい赤松の庭を眺めながら、個室的で落ち着いた診療空間です。

予防診療室には専用の診療ユニットが設えられました。
診療ユニットも建物全体のカラーコーディネートとマッチしています。

夕暮れ時のアプローチまわりをやさしく照らす照明の様子です。

２階住居の灯りもほのかにまちを照らします。

門の奥のゆるやかなスロープの向こうに待合室とキッズコーナーが見えます．
左側が住居のエントランスです。

楠木と門とお庭を大切にしながら、さわやかな新しい診療所ができました。