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2007年06月25日

篠栗山荘

「茂木謙悟さんを囲んで」建築を語る会は㈱渡辺藤吉本店の研修所篠栗山荘を会場にさせていただきました。

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この山荘は昭和2年の建設で、作庭も普請も見事な和風建築でした。
近年補修工事がされたらしい楠一枚板の上り框の玄関には栴檀の強い香りがしています。

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渓流を取り込んで、造られた庭は梅雨の湿潤な空気のなかに、みどりが溢れています。
夜更けには蛍がチラチラと舞い、渓流の水音が響いて、体験したことのないほど幽玄で、しかも心落ち着く6月の夜でした。

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庭に面した広縁は全面が木製ガラス戸です。
今の建築基準法では不可能なつくりです。
戦後作られた建築基準法が低いレベルの木造技術を前提にしていることを、この秀逸な建物が80年もって凛としていることで証明しています。

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「しっかり造られた建物は80年経ってもピシッとしてるんですよ。」
茂木さんが建物の随所にある見所をわかりやすく解説してくれました。
3間飛ばした広縁の丸桁はこんなにも細くストレートで、隅木の納まりもすっきりしています。
「この建物の一番の圧巻は、広縁の丸桁と隅の軒裏ですよ。桁に荷重がかからんようにハネギが使われていて、天秤のようになっとるんです。部材の選定もとんでもないもんです。」

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畳、面付柱、欄間の造作、襖絵、床のリュウビン、障子、楠のムク板の家具などなど、茂木さんの和風建築の実地解説は、とどまることがありません。
茂木さんの最近の寺社関係のお仕事もスライドで紹介されて、たくさんの刺激を受けました。
参加者の一番の感想は、茂木さんにいろんな建築を解説しながら案内してほしいというもの。
贅沢な望みでしょうが、でももしそれが叶えば、どんなに素晴らしいことかと思った一日でした。
塚本さん企画してください。

今回はごくろうさまでした。

そして、渡辺藤吉本店の堀越さんありがとうございました。

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篠栗山荘の庭の紫陽花が、日が落ちかけた梅雨の曇り空に輝いていました。
紫陽花は日光が当たっているときよりも、湿気につつまれた薄暮のほうがずっと色あざやかになるのですね。
また、ひとつ、勉強しました。

クロイヌくん

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通りすがりの脚のみじかいクロイヌくんに、アッカンベーされた。

撮影:ORU

2007年06月21日

動物園で

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草をくわえたシロヤギさんに、きっちり、ガンつけられた。

撮影:ORU

2007年06月18日

6月のお濠

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鴨のヒナたちがこんなに大きくなりました。
右端で周囲に目を配っている母鴨。

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福岡城址側のお濠端ではアジサイが元気です。
こちらの水面には黄色い蓮の花が輝いています。
もうすぐ梅雨・・・

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2007年06月12日

「旅をする木」

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「つまりトウヒにとって、枝を伸ばして葉を繁らせ、次の世代のために種子を落すという、普通の意味での人生が終った後も、役割はまだまだ続くのだ。

死は死でなかった。

最後は薪としてストーブの中で熱と煙になるのだが、その先も、形を失って空に昇った先までも、読む者は想像できる。

トウヒを成していた元素は大気の中を循環し、やがていつかまた別の生物の体内に取り込まれるだろう。

トウヒの霊はまた別の回路をたどって多分また別の生命に宿る。

・・・・

今となると、僕には旅をする木が星野と重なって見える。

彼という木は春の雪解けの洪水で根を洗われて倒れたが、その幹は川から海へと下り、遠く流れて氷雪の海岸に漂着した。

いってみればぼくたちは、星野の写真にマーキングすることで広い世界の中で自分の位置を確定して安心するキツネである。

彼の体験と幸福感を燃やして暖を取るエスキモーである。それがこの本の本当の意味だろう。」


いささか私的すぎる解説-池澤夏樹

星野道夫

「彼はクマに襲われて亡くなった。

つまり事故である。事故には偶然が大きくかかわる。

ちょっとした時間と位置のずれ、条件のわずかな違い、自然の気まぐれがあれば、別の結果になっていたはずだ。

だから遺された者にとって、彼の死という事実は受け入れがたかった。

彼が次の冬にアラスカで撮ったはずの写真、次の夏にシベリアのモンゴロイドの人々について書いたはずの文章、フェアバンクスで、あるいは東京で、あるいは沖縄で自分と会って過ごしたはずの時間、一緒にできた旅、などなど、奪われたものを心はまだねだっている。」

いささか詩的すぎる解説-池澤夏樹

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去年の夏に事故で逝った親友吉田圭一郎が見下ろしている長崎の港

2007年06月08日

旅をする木

「それは早春のある日、一羽のイスカがトウヒの木に止まり、浪費家のこの鳥がついばみながら落してしまうある幸運なトウヒの種子の物語である。

さまざまな偶然をへて川沿いの森に根付いたトウヒの種子は、いつしか一本の大木に成長する。

長い歳月の中で、川の浸食は少しずつ森を削ってゆき、やがてその木が川岸に立つ時代がやってくる。

ある雪解けの洪水にさらわれたトウヒの大木は、ユーコン川を旅し、ついにはベーリング海へと運ばれてゆく。

そして北極海流は、アラスカ内部の森で生まれたトウヒの木を遠い北のツンドラ地帯の海岸へとたどり着かせるのである。

打ち上げられた流木は木のないツンドラの世界でひとつのランドマークとなり、一匹のキツネがテリトリーの匂いをつける場所となった。

冬のある日、キツネの足跡を追っていた一人のエスキモーはそこにワナを仕掛けるのだ・・・一本のトウヒの木の果てしない旅は、原野の家の薪ストーブの中で終るのだが、燃え尽きた大気の中から、生まれ変わったトウヒの新たな旅も始まってゆく。」

「旅をする木」-星野道夫


7年ほど前に、三瀬峠の古い茅葺民家を借りて、竹炭を焼いているカップルに逢った。都会の広告代理店を辞めて、わらぶき民家で子供を産んで、裏山の竹林の竹を焼いていた。そこの名前が「旅をする木」

ずっと気になっていました。

先月、南区で「ルドルフ・シュタイナー・・」って書いてある店を見つけて、立ち寄ったら、「旅をする木」のパンフレットが置いてあった。今では養鶏も手がけて、小野寺睦さんの田舎暮らしは進化していました。
600羽の放し飼いの鶏が産む卵は大人気だそうです。

そして先日、本屋に寄ったら、「旅をする木」という星野道夫さんのエッセーを偶然見つけた。
たまたま「青い月」の中川さんが事務所に寄られたので、本の話をすると、星野さんが自分の愛した野生のクマに殺されたことを教えてくれました。

とても言葉が深く、映像的な心にしみるエッセーです。彼の言葉の向こうには、私の知らないアラスカや、知ってるはずの小さな地球が鼓動しています。

2007年06月05日

素敵な言葉-アラスカ

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寒いことが、

人の気持ちを暖めんるんだ。

離れていることが、

人と人とを近づけるんだ。


-「旅をする木」 星野道男-

2007年06月03日

蓮の泡

yokoさんのご教示で解明しました。スッキリ!

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唐草図鑑:ロータス
「 ハス、スイレンの呼吸
根や株は空気(酸素)を必要とします
そこで、葉の表面などから取りいれています。
特にハスの葉の茎を切断してみるとストローのようになっています。
ちょうど太いストローの中に細いストローを数本通したような感じです。
ハスの根(いわゆるレンコン)も穴が空いているのは空気を通すためで、
この葉と根は当然つながっています。
葉柄や地下茎にもレンコンと同様な穴があり
葉で形成された酸素を泥の中に送り込んでいる。」

by Y.HADA 岡山理科大学 総合情報学部 
生物地球システム学科 植物生態研究室(波田研)


なるほど、じゃ、あの泡は蓮の葉がレンコンに酸素を送っている泡なんだ。
僕らが水に潜って、鼻をつまんで、クッと耳抜きをすると、眼からプクッと泡がでるけど。
あの感じなのかな・・・

蓮と睡蓮が違うことも知りました。

2007年06月02日

蓮が呼吸している!

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お壕の水中から次々に蓮の若葉が顔を出します。
若葉の上のシオカラトンボ。


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水面に開いた蓮の葉には今朝降った雨が水滴になってキラキラところがっている。

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葉の中央に大きくたまった水を見ていると、あれ!気泡が・・・
プクッ・・・プクッ・・・と大きな泡が出ている。
よく見ると、他の蓮の葉も中央の水滴には気泡が出ている。
蓮が呼吸をしている???
それとも、光合成???
気泡は酸素?それとも二酸化炭素?
調べてみよう。