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2007年09月21日

彼岸の入り

妻の実家は長崎県外海地区の畝刈にあります。
海岸沿いを北に行くと三重、黒崎、出津、大野、西海の集落が続きます。
以前紹介した日本一のサンセットロードです。

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畝刈はかつて素晴らしい遠浅の浜でした。
陸のそばの砂浜では蛤が、足でグリグリッとするといくらでも採れました。
湾の両袖には川が注ぎ込んでアサリが、熊手を挽くといくらでも採れました。
両袖の沖の磯では岩牡蠣を打っていくらでも採れました。
中央の沖の潟の部分ではマテ貝が、穴に塩を落すとピュッと口を出してそれをうまくつまめばいくらでも採れました。

今は長崎漁港のために、湾すべてが埋め立てられて、長崎市に編入されています。

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畝刈でもお墓は集落を見下ろす位置にあります。
最近少し南の福田というところに新しい霊園が見晴らしのいい場所に造られましたが、その霊園は遠く水平線を眺めてサミシイ感じです。
先祖たちが見守る集落から人々は遠く働きに出て、私たちの関係も地縁の薄いものになりました。

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74歳になる大村の義姉を伴って、3人で彼岸の墓参りに行きました。
長女の義姉は9女の妻とは18、歳が離れています。
行き帰りの車の中で、義姉は若かりし頃の思い出話を聞かせてくれます。
進駐軍の車に大村から長崎まで乗せてもらったこと。
裁縫の先生をしていて、月に一度美味しいものを食べに行っていたこと。
コーラスのこと。
畝刈の浜遊びのこと。
義父と義母のたくさんの思い出・・・

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帰りに長崎新地に寄ると「長崎中秋節」の黄色い灯篭が、新地の路地を埋め尽くしていました。

コメント

週末はいつもせわしく、一段落したあとに、この日記を拝見しました。
奥様のステキな笑顔と、日本一のサンセットロードのおかげで、とても穏やかになることができました。ありがとうございました!

金曜日は「ナナウラ」で盛り上がったそうですね。

じつは私もすでに3回お邪魔しました。
3人の友人に紹介しました。

ほんとに魚が安くて美味しい、いい店ですね。

ありがとう。

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