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2007年04月10日

九重の野焼き

温泉はしごの後にやまなみハイウェイの長者原まで行ってみることにしました。
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消防車の赤色灯がクルクルしていたり、人だかりがして煙がたなびいていました。
長者原の自然観察道の草原を野焼きしている現場に通りかかったのです。
野焼きを目の当たりにするのは初めてでした。最初は横に長く火が走っていて、風向きを計算しながら焼いてゆくのがわかりました。
しばらくして火の帯はまあるく大きな円を描くようになって、大きな円ができると横に流れていた煙がスーッと上に上がり始め、またたく間に火は大きくなって黒い煙が音とともにまっすぐ立ち上がリました。
数百メートルは離れているのに熱気が押し寄せてきました。そしてあっという間に火は収まり、後には黒い草原が残りました。

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これは長者原から少し離れた斜面の野焼き直後の様子です。黒々とした岩が真っ黒に炭化した草原の中に憮然としていました。
九重や阿蘇の雄大な草原の風景が自然景観ではなくて、放牧をする日々の営みによって維持されていることは知識として知っていました。でもあたり一面真っ黒の丘の風景は圧倒的でした。
この野焼きによって、草原がブッシュ化することが妨げられ、毎年新しい草の芽をはぐくみ、牛たちの放牧が可能になるのです。
黒く炭化した斜面から、すぐに青い草の芽が吹き出すのでしょう。

黒い斜面を歩くとジャリッジャリッと音がして草の炭が壊れました。

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