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2008年07月09日

喫茶呼

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星野村「茶の文化館」です。


設計集団櫂の首藤さんがが提案した「茶の文化館」の基本コンセプトは”喫茶呼”でした。

「あなたを歓迎いたします。どうぞお茶をおあがりください。」というような意味です。

場を設え、お茶を点て、客をあたたかくもてなすことが、茶の文化だと考えました。

玉露の里に流れる朝霧をイメージして外観が設計され、

星野の谷の杉木立をイメージして内部が設計され、

あたかもお茶室へ客を導くように動線や庭が設計されました。

施設がオープンしてしばらくは、ホールに多くの展示物がありましたが、
久しぶりに訪れた茶の文化館のホールは、展示物が片付けられて、
「すすり茶」を楽しむ人々でいっぱいでした。

山の景色や谷の景色を楽しみながら、ぬるく甘いお茶をすする。

村の奥さん達が工夫してくれたお干菓子をいただく。

4度楽しんだ玉露の葉は、最後にポン酢で食する。

村の人たちのおもてなしを、ゆったりとした気持ちで受け取っていただく。

ここでしか経験できない時間が流れている。

設計時に構想したように建物が使われ、運営がさらに進化してゆく。


帰り際にもまたバスが着いて、若い人たちが、文化館への石畳の路地を楽しんでいました。

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