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2008年02月23日

アノニマス

通勤路になぜかほっとする住宅がある。

平屋の小さな一戸建て。
お歳の方が住んでおられるようだ。

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白い壁に鉄板屋根。木製建具に板の塀。

枯れかけた大きな樹と西陽除けの簾。

新建材も、ハウスメーカーも、住宅を設計する建築家もなかった頃の住宅。

地域とか、時代とか、そんなものがデザインしたんだろうアノニマスな住宅。







小さな白い住宅のそばにある古い白い集合住宅。

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道路には面していないこの側面のなんと無愛想なこと。

隣地側はいずれ同様の高層建築で隠れると考えて無視したのか。

西日を嫌って塞いでしまったのか。

ここにも恣意的なデザインが排除された結果の心地よさがある。

ちょっと見惚れる即物的なスカイライン。

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